House Hi
project date
所在地 : 兵庫県宝塚市
竣工 : 2018.08
用途 : 住宅
延床面積 : 110㎡
写真 : 平野和司
30坪の北東角地に建つ住宅。
築20〜30年の住宅が建ち並ぶ密集市街地に位置し、交通の利便性も良いことから、宅地分譲や建て替えが盛んに行われている地域である。
ここ数年の間に、築年数を重ねた住宅と浅い住宅が同程度の割合となるほど、町の風景の更新が加速している。
また周囲には2階建と3階建の家が混在しているため、高さや配置といった街並みを形成する要素について、寄り添う対象が不確かな状況下での計画であったが、この不確かな状況下での合理性を、周囲と異なる床レベルを設定することで見出せないかと考えた。
具体的には、2層分の気積内に5つの床レベルを設定し、機能を割り当てながら緩やかに
上下階を繋げていく断面構成とし、それぞれのレベルで生じた内外の視点のズレが、不確かな周囲との関係を弱め、周囲の変化によって変わることを強いられない住空間とした。
仕上げは、構造材や下地材として使われる粗野でタフな素材を全体的に織り込んでいくことで、階層性のない自由な空間とした。
住人が住みながら使い方を変えたり、また新たに発見したりしながら生活が展開される、
そんな住まいになることを期待している。
築20〜30年の住宅が建ち並ぶ密集市街地に位置し、交通の利便性も良いことから、宅地分譲や建て替えが盛んに行われている地域である。
ここ数年の間に、築年数を重ねた住宅と浅い住宅が同程度の割合となるほど、町の風景の更新が加速している。
また周囲には2階建と3階建の家が混在しているため、高さや配置といった街並みを形成する要素について、寄り添う対象が不確かな状況下での計画であったが、この不確かな状況下での合理性を、周囲と異なる床レベルを設定することで見出せないかと考えた。
具体的には、2層分の気積内に5つの床レベルを設定し、機能を割り当てながら緩やかに
上下階を繋げていく断面構成とし、それぞれのレベルで生じた内外の視点のズレが、不確かな周囲との関係を弱め、周囲の変化によって変わることを強いられない住空間とした。
仕上げは、構造材や下地材として使われる粗野でタフな素材を全体的に織り込んでいくことで、階層性のない自由な空間とした。
住人が住みながら使い方を変えたり、また新たに発見したりしながら生活が展開される、
そんな住まいになることを期待している。